NOG200-Fはコンパクトな超高精度円筒研削盤です
本機はスタンダードな円筒研削を極めるべく開発された究極の円筒研削盤です。全ての摺動面はキサゲ摺り合せ作業による手仕上げで構成されており、高精度・長寿命を約束します。さらに砥石軸の機械的切り込み追従精度及び復元制度±1µmを10年間保証しています。ワーク固定方式は①両センター ②スクロールチャック ③コレット等多彩なパターンが可能です。
高精度な円筒研削を実現する切り込み追従精度
前後軸は手パラハンドルを標準装備しており、切り込み量の切り替えが可能。最小切り込み量は50ナノ(直径表示で0.1µm)を実現し、微細な切り込み加工を行う事が可能です。また左右軸には高精度ボールネジを採用し端面方向へのサブミクロンレベルの微細切り込みが可能です。従来の円筒研削盤では困難な寸法公差の厳しい加工にも容易に対応頂く事ができます。
高真円度を実現するワーク主軸ヘッド
ワークスピンドルには、高い剛性とメンテナンス性に優れた転がり軸受を採用。当社独自技術による精密組立てを行い、メタル軸受けや静圧軸受けを使用する事無く極めて高い回転精度と剛性を実現し、サブミクロンレベルの加工精度を容易に得る事が可能です。回転駆動にはサーボモーターを採用し無段階の回転調整が行えます。
左右軸の高精度位置決め機能を標準装備
当機は汎用機でありながら、左右軸の高精度な位置決めを可能とする【左右反転位置ティーチング機能】を標準装備しています。操作は非常にシンプルで、任意の左右反転位置でティーチングボタンを押すだけでサブミクロンレベルの位置決めを実現し、右図のようなツバ付ワークの外径加工を安心して行えます。また、このティーチング機能は手動ハンドル操作時でも有効となります。
当社オリジナル内面研削ユニットの優位性
内研ユニット(オプション)は当社オリジナルの内研単独駆動機構を採用。このユニットそのものに旋回軸を有しており、さらに内面研削スピンドルの単独駆動(オシレーション駆動)が可能です。この機構によりワークヘッドやスイベルテーブルを調整する事無く内径の円筒度補正やテーパー加工が可能となり、高精度な同心度・円筒度が必要な外径・内径のワンチャック加工が容易に行えます。また、この様なワークが複数個ある場合でも都度補正を行う必要が無く効率的な加工が行えます。
ポイント① 内研砥石軸の角度が振れる。
ポイント② 内研単独駆動機構がある。
外径の円筒度/内径の円筒度それぞれの補正が可能です
項目 | NOG200-F | |
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研削できる加工物サイズ | スクロールチャック | ∅80 mm (4インチ仕様範囲) |
コレットチャック① | ∅0.5 ∼ 8.0 mm | |
コレットチャック② | ∅3.0 ∼ 20.0 mm | |
センター間距離 | 220 mm | |
テーブル上の振り | ∅160 mm | |
砥石軸 | 砥石の大きさ 外径/内径/幅 | ∅255 / ∅50.8 / 25 mm (最小径∅215) |
回転数 | 0 ∼ 3000 rpm | |
砥石台(前後軸) | 最小送り量 | ∅0.0001 mm |
テーブル送り(左右軸) | ハンドル送り量(1回転) 10µm送り時/1µm送り時 | 10 mm / 1 mm |
スイベルテーブル旋回角度 | 10(反時計方向) ∼ 3(時計方向) 度 | |
工作主軸 | チャックサイズ | 4 インチ |
主軸テーパー | MT No.2 | |
旋回角度 | 0° ∼ 60° (反時計方向へ) | |
回転数 | 0 ∼ 1000 rpm(無段変速) | |
貫通穴径 | ∅15 mm | |
心押台 | ストローク | 20 mm |
テーパー | MT No.2 | |
本体全床面積(幅/奥行) | 1940/1600 mm | |
機械本体重量 | 約1500 kg | |
制御 | オリジナル汎用制御 | |
給油 | 全自動給油装置標準装備 (油不足自動検知機能付) | |
内面研削ユニット (オプション) | 外径及び内面のワンチャック加工に対応可能。 高周波スピンドル①: 9000 ∼ 30000 rpm(最大把握シャンク径∅10) 高周波スピンドル②: 30000 ∼ 60000 rpm(最大把握シャンク径∅6) (別途ご要望は要相談) |
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掲載内容は、機械の改良等に伴い予告なく変更することがあります。 |